友達が〇〇と言っていたのですが、大丈夫でしょうか?

みなさま、こんにちは✨

相続&個人事業主専門の税理士 中澤君衣(なかざわきみえ)です。

専門家以外からの助言には注意

初めてお会いする個人事業主の方からご相談を受ける際によく聞くお話があります。

それは「私の友達(知り合い)が〇〇と言っていたのですが、税金の面では大丈夫でしょうか?」ということです。

実際にあったのが、

①「友達からプライベートの食事代も全額経費に入れていると聞いたのですが大丈夫でしょうか?」

②「知り合いの副業の所得が100万円を超えているらしいんですけど、確定申告していないらしいんです。大丈夫でしょうか?」

などなど、詳しい経緯を聞いているわけではないのですが、このような話がちらほら出てきます。

税理士からすると、だいたいこういう話は大丈夫ではないです。

税理士のご友人から聞いた(税理士なら上記のような質問にはOKを出さないでしょうが)のであればまだ良いのですが、専門家でない方から情報を仕入れて実行されている方が割といらっしゃる印象です。

そのご友人からすると、今までそのような処理をしていても税務署から一度も連絡が来たことがないため大丈夫と思っていらっしゃるのかもしれませんね。

ちなみに上記の質問についての回答ですが、

①プライベートの食事代は経費になりません。ただ、取引先との打ち合わせ等での食事代は経費に入れて問題ありません。

②給与をもらっている方が給与以外の所得で20万円を超える場合は確定申告が必要です。また、所得と売上を一緒に考えていらっしゃる方もいるので、そのあたりも留意する必要があります。

友人のアドバイスをどこまで受け入れるか

はっきり言ってしまえば、ここはご本人の判断にお任せしています。

もちろん税理士として何もしないわけではありません。

「〇〇すると▲▲になりますよ。」とリスクをきちんと説明をした上でお客様ご自身に選択していただいています。

リスクがあったとしても、それを承知でチャレンジ(使い方が合っているかわかりませんが笑)する方は一定数いらっしゃいます。

以前勤めていた税理士事務所での話ですが、プライベートのゴルフ代を全額経費に入れてほしいというお客様がいらっしゃいました。もちろん、こちらはできない(リスクがある)とお伝えしましたが、それでも入れてほしいとのことだったので、こちらは責任を負わないという条件のもと経費に入れたということがありました。その後どうなったかは知る由もありません…。

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