みなさま、こんにちは✨
相続&個人事業主専門の税理士 中澤君衣(なかざわきみえ)です。
相続が発生すると、色々バタバタします。
ご葬儀の手配から始まり、相続の手続きまで考えると相続人の方の仕事は多いです。
相続税が発生しなくても相続手続きは必要
相続税が発生しない場合、基本的には相続税の申告は必要ありません(特例を使う際は必要な場合もあります)。
ただし、相続の手続きは相続税が発生しなくてもやる必要があります。
例えば、預金口座の手続きや不動産登記(所有権移転)があります。
この相続手続き自体は特にいつまでにやらないといけないという期限はないのですが、早めにとりかかることをおすすめします。
手続きしたとしても即日完了するとは限りませんので。
不動産登記だと、通常1〜2週間ほどかかります。法務局が混んでいる場合、さらに時間がかかります。
さらに、銀行や証券口座が複数の金融機関にある方はその分だけ手続きを要します。
といった具合でなんだかんだやることがあるのです。
家族の財産をなんとなく把握しておく
相続手続きに時間や手間がかかるということはなんとなくお分かりいただけたかと思います。
ですが、すぐに取り掛かることができるのは亡くなった方の財産をすでに把握している場合です。
もし把握しきれていなかったら、その方の財産を洗い出すところから始めていかなければなりません。
ご想像の通り、財産の洗い出しが終わらない→相続手続きに時間がかかるということです。
ご本人に聞きたくてもすでに亡くなっていますので、ご生前になんとなくでも財産を把握しておくのが良いでしょう。
不動産、銀行口座、証券会社口座、保険、車など、どんなものがあるかをざっと確認しておくだけでも良いと思います。
弊所のお客様の中でも、どんな口座を持っているか、どこに保管してあるのか分からないという方は一定数いらっしゃいます。
というか、きちんと把握されている方の方が珍しいかもしれませんね。
具体的な金額とかではなく、どんな財産を持っているのかということを普段からお話したり、リストにしてみるのも良いかもしれません。
自分の財産も把握しきれているか?
ご自身の財産を今一度整理してみると良いかと。
これは私自身の体験談で、夫に私の財産をリストアップして共有しようとしていたときのことです。
ある日、実家の母から通帳を渡されました。
見ると、私が知らない銀行の通帳でした(名義は私)。
どうやら私が学生のときに使っていた通帳らしいのです。
残高はほとんど残っていなかったですが、贈与されたのでこれは私の財産になります。
自分は全く想像していなかったので、もしかしたら他にも(私が忘れているだけで)持ってる?と少しフリーズしてしまいました。
電子マネーとか案外抜けているかもしれませんね。
私を含め、自分に万が一があったときに備えて家族と情報共有しておきましょう。